電撃文庫– tag –
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世界平和は一家団欒のあとに〈8〉恋する休日
守るだの守られてるだの、たったそれだけの関係なんて、ちょっと寂しいじゃない? 私たちはお互い様よ。できれば対等の関係でいたいの。 柚島の誕生日が近い。美智乃にそそのかされプレゼントを用意することになる軋人。一方の柚島も、いつも守ってもらって... -
神様のメモ帳〈4〉
それは、なくなったりしない。ただ、人は道に迷うだけなのだ。そう信じたい。だから僕らは盃をぶつけ合い、のろしをあげる。戦いのはじまりを告げるためのものではなく――ただ、彼方のあの人に、この場所を見つけてもらうために。 四代目が手がける音楽イベ... -
ウェスタディアの双星〈5〉乙女の猛攻に名軍師苦戦するの章
だから決めたんだ。もう二度と同じことを繰り返さないために、僕がきみをしっかり見ていようって。 隣国・シャムラバードで発生したクーデター。ウェスタディアに亡命を求めるシャーラ公女を助けたアルファーニは、なぜか彼女に懐かれてしまう。アルをダー... -
夜と血のカンケイ。
お、おね――お願い、します。血を飲ませて――、貴方の血を飲ませて下さい。 吸血鬼・夜音がたまたま選んだ少年・陶原健悟の血は、彼女がかつて経験したことがないほどの極上の味わいだった。とある目的のために誰よりも健康であり続けた健悟。彼の血に魅了さ... -
紫色のクオリア
だからあたしは、否定しない。だからあたしは、受け入れる。決して彼女の紫の目を、否定はしない。 自分以外の人間がロボットに見えるという少女・毬井ゆかり。そんなゆかりを親友に持つ波濤学は、普通とは少し違う彼女の周囲で起こり始める奇妙な出来事に... -
イスカリオテ〈3〉
ひょっとしたら、私は自分の目で見たいだけなのかもしれません。理由なんてただのそれだけで、実にみっともないわがままに尽きるのかもしれません。――かつて私を変えた人の、その光景を、もう一度。 生徒会一行と合宿場の下見で海を訪れたイザヤは、かつて... -
タロットの御主人様。〈7〉
今日でこの不愉快な『楽園の占現』は終わらせる。私たち三枚で四阿秋人を殺すんだ。――この世界に取り返しのつかないことが起きる、その前に! 待ちに待った文化祭が開催。最優秀賞を獲得したクラスには豪華な賞品も与えられるということで秋人たちのクラス... -
とある魔術の禁書目録〈18〉
お前達には、それがあるか? どんな個人的な感情であっても構わない。どんなに主観的な理由であっても問題ない。このイギリスの危機を救うために、圧倒的な恐怖に立ち上がるだけの、ちっぽけな勇気はあるか? 第二王女・キャーリサと『騎士派』によるクーデ... -
C3‐シーキューブ〈7〉
いるかどうかもわからない神にすら期待したいほどの願いが、私にはある。何をさておいても欲しいものが、私にはある。だから使ったのだ。ウシチチと同じように、私が見続けていた人間達の行為を考えるなら、存在を信じるのはひどく困難だが……もしいるのな... -
アカイロ/ロマンス〈4〉 白日ひそかに、忘却の
大丈夫です、きっと。枯葉が折れてしまうようなことがあっても、俺と灰原がきっと立ち直らせてみせる。 白州高校の理事でもある分家・ひじりの当主、砂姫からもたらされた情報により、枯葉たちは守勢から攻勢へと転じる決断を下す。調査のため訪れたのは秋...