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レジンキャストミルク〈2〉

レジンキャストミルク〈2〉読了。

歪んだ結末。悪意に悪意を積み重ねて日常を浸食していく『無限回廊』の攻勢が本格的に始まった第2巻。学園に居る《虚軸》の残りも出てきて、こいつらが揃いも揃ってロクでもない連中だから、欠落があろうとなかろうと、もとから変人だったんじゃないのだろうかと思ってもみたり。そういう、「外れた」人間が、異能に取り憑かれるというのは良くある設定ですが、そこにいかような説得力を持たせるかというのは、作者の力量次第。そういった意味では、抱え込む《虚軸》がすなわち、世界であり、その最後の生き残りであるという本作の設定は、その悲劇性と、狂性とが巧くマッチしてるかなと。

で、またしても硝子の友人が被害にあったり、晶の幼なじみな芹菜も巻き添えくったり、絶望させられたりと、守ろうとする日常の象徴的な「一般の」友人たちをすら満足に守れていない負け戦。結果的には様々な要因で、なかったことにされたりして当事者的には事なきを得ていますが、それを観測し記録している晶や硝子の胸の裡は如何様なものかと。目に見えて人間らしい思考と機微を得つつある硝子の変化が、本来ならば喜ばしいものであるとしても、原因がこのような事件だと、微妙なところですしね。

で、また、大変な事態が明らかになったまま次巻へ引くという焦らしっぷり。立て続けに不幸が押し寄せてくると、それに対して不感症になりがちだけど、本作は微妙に肩の力が抜けるコミカルなシーンが適度に挿入されるので、ダークな面が引き立ってるのですよね。

エピローグを冒頭に持ってくる構成も、絶妙。あの美しいと思えたシーンが、その実、どこまでの果てしない欺瞞の産物だというのは、なんとも嫌みではないですか。

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