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とある魔術の禁書目録SS〈2〉
見せてやるよ、本物の根性ってヤツを!! 大それた理由なんかいらねえ。曲がらず腐らず正面を行く男は、赤の他人だろうが何だろうが、傷つけられた女の子のために立ち上がることができるんだ!!
事件は上条当麻の知らない場所でも起きている。上条の知る人間、知らない人間、様々な人間が織りなす22の短編集。本編の補完に、今はもう見ることのできないかもしれない光景を懐かしむのに、そして、これから先へ続く物語へ思いを馳せるのに、どうぞ、召し上がれ。
どうでも良い日常の一コマから、本編の背景、伏線、そして新キャラの顔見せと、とにかくいろいろ突っ込んでみました、な短編集。しかし、このタイミングで出されると、アニメ化中の引き延ばし戦略のような気がしてしまう部分も。
加えて、怒濤のごとく投入された新キャラが今後本編に出番があるのかないのか。作中のパワーバランスを崩しそうな、魔神くずれや学園都市第7位やらは、これからの科学対魔術の抗争に絡んでくるのやら。上条父や御坂父も、表立たず、しかし、確実に物語に絡んでいたりと、そろそろいい加減、登場人物紹介を巻頭に入れないと把握しきれませんよ?
まぁ、そんな感じでごった煮な作品集でしたが、その中で一本芯が通されていた「原石」を巡る思惑の錯綜。学園都市の優位を維持するために行われる暗部の活動と、自然発生した能力者たちのこれからの運命、気になる部分が多いですが、今後の本編に、今回の設定がどう絡んでくるんでしょうね。
hReview by ゆーいち , 2008/11/08
- とある魔術の禁書目録SS 2 (2) (電撃文庫 か 12-18)
- 鎌池 和馬
- アスキー・メディアワークス 2008-11-10
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とある魔術の禁書目録〈16〉
ぐだぐだと悩むのはやめましょう。彼らの決意を無駄にはしない。それだけで十分です。
神の右席にして、聖人でもある後方のアックアが、上条の右腕を狙い、学園都市に潜入を果たす。アックアの宣戦布告を受けたイギリス清教は身を寄せていた天草式を、上条の護衛として派遣する。唐突に押しかけて来た五和を迎え入れ、危機を知らされつつも呑気に構える上条。しかし、ついに現れた後方のアックアの実力は、これまで相対したどんな敵よりも圧倒的な力で上条を粉砕にかかる。
( ゚∀゚)彡 ねーちん! ねーちん!
( ⊂彡
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ダークな雰囲気満載だった科学サイドのストーリーの次は、上条さんを主役に据えた魔術サイドの物語。でも、今回の主役は、久方ぶりに活躍の場を与えられた神裂さんに違いない。
上条を、天草式を、そして同格たる神裂さえも圧倒する力を持つ後方のアックア。その絶望的ともいえる戦力差を、死力を尽くして覆す。これぞまさに友情努力勝利の方程式。何気に神裂と天草式との過去の確執さえも乗り越えてみせ、全編大盛り上がりの一冊でしたね。
相変わらず、空気な美琴も今回は上条と急接近した感じ。彼の記憶が失われていることを告げ、しかし、上条が見せた自身の本質に胸を射貫かれてしまった美琴さん。本格的にフラグ立ってしまいましたが、彼女の胸に芽生えた自覚さえされないその気持ちに、果たして意味を与えてあげることができるのやら?
そして、ついにローマ正教の──神の右席の真の目的も明らかに。これまた別格な存在感漂わせる神の右方は、どんな方法で上条を、そしてインデックスを狙ってくるのか。あれ、久々に腹ぺこシスターが重要な役割を担いそうですよ? 頑張れ、インデックス。不気味なアレイスターの動向も気になります。待て次巻。
hReview by ゆーいち , 2008/06/09
- とある魔術の禁書目録 16 (16) (電撃文庫 か 12-17)
- 鎌池 和馬
- アスキー・メディアワークス 2008-06-10
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とある魔術の禁書目録〈15〉
学園都市の闇の奥の死闘 この物語に、幻想殺しの少年は登場しない――
学園都市の不穏分子を闇から闇へ消去するために活動する『グループ』。一方通行や土御門らが所属するそれは、学園都市統括理事・親船最中暗殺の阻止のため、同位の組織『スクール』と対立する。時を同じくして動き出す、『アイテム』『ブロック』『メンバー』。それぞれの思惑を抱え、生き残りをかけ、組織同士の闘いが始まる。
一通さん大活躍!
レベル5の超能力者が揃い踏みで、科学サイドの暗部で、生き残るためのバトルロイヤルが開始される展開。登場人物がやたらと多いわ、出てくる側から退場するキャラはいるわ、その容赦のなさは、さすが一通さんサイドの物語。
以前にも登場した、レベル0・浜面仕上。上条と異なり、本当に何の能力も持たない彼が、大きな力を持つ組織同士の闘いに否応なしに巻き込まれ、恐怖と絶望の中で、なけなしの勇気を振り絞って立ち向かう姿は、上条と被りますね。一通さんの中に残る、上条の影と同様に、浜面の中に残っていた上条の姿は、上条が直接的にその手で救って見せる誰かとは形は異なるけれど、確かに浜面に救いを与えていたように思えます。殺伐として、ドライな関係でしか繋がっていない組織の人間関係の中で、暖かみを感じられた浜面の行動でした。
一通さんの方も、悪を名乗りながらも、その悪をふるうべき相手を厳密に定め、それ以外のひとたちを可能な限り護ってみせるという、確固たるポリシーを秘めた存在へと変わってきてますね。科学サイドの、アレイスターの計画の中枢に近い、彼の存在と能力の秘密が、また少し明らかにされてきましたね。黒い翼と、あり得べからざる超常の法則と暴力を司る、彼の能力の真の意味は、また、物語の根幹に関わってきていそうですね。
そして、謎のキーワード「ドラゴン」。前巻で語られた神上と同一存在なのか、対立存在なのか、また気になる言葉が出てきましたね。
全体的に、上条が出てこない方が盛り上がるというのはどうかと思いますが、今回は非常に熱く、燃えた展開で大満足でした。
hReview by ゆーいち , 2008/01/27
- とある魔術の禁書目録 15 (15) (電撃文庫 か 12-16)
- 鎌池 和馬
- メディアワークス 2008-01-10
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とある魔術の禁書目録〈14〉
科学サイドvs魔術サイドの総力戦 勃発間近! 上条 フランスへ飛ぶ!
世界で頻発する反科学技術・反学園都市デモ。20億の信徒を要するローマ正教の権威を以て、行われるそれは、世界経済、ひいては学園都市に深刻な影響を及ぼすと予想された。渦中にありながら、規模の大きくなりすぎた混乱に手も打てず、歯がみする上条は、学園都市の統括理事会のを構成するある人物から、このデモの背景には異能が――C文書と呼ばれる霊装――が用いられていると告げられ……。
表だっての激突は起こらなくても、着々と戦争の準備が進む学園都市とローマ正教の両サイド。冒頭のはっちゃけっぷりから一転、これから起こる戦争に対する不安とかが感じられ、実際に戦場と化した地域の荒廃っぷりとかを見ると、どうにもやりきれない気持ちになりますね。
上条の右手に宿る、「幻想殺し」についてもさらなる秘密がほのめかされ、そして新たに明かされた「神上」と「神浄」という言葉の意味も気になります。「神の右席」の目的自体も、本人たちからはっきりと明かされたわけではなく、想像の域を出ないものの、その目的が正教徒すべての救済からかけ離れてきそうな雰囲気さえありますね。
次巻への繋ぎと激動の転章の巻。最後の最後でとんでもない引きが用意されていますが、これは御坂美琴の真ヒロインフラグとなるのかどうか。というか、彼女の行動一つで、上条の周囲はがらりと空気を変えかねないだけに、美琴の選択が持つ意味というものは、とてつもなく大きなものになりそうです。
hReview by ゆーいち , 2007/11/20
- とある魔術の禁書目録 14 (14) (電撃文庫 か 12-15)
- 鎌池 和馬
- メディアワークス 2007-11-08
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とある魔術の禁書目録SS
短編集 だけどストーリーはしっかり進行
一触即発の危機的状況に発展したローマ正教と学園都市の対立。今にも戦争が勃発しそうな緊迫した状況の中、それぞれの勢力の面々は、平穏とはちょっと離れた、けれどもいつも通りの日常を過ごしているようで。
学園都市の上条と一方通行の明暗くっきりな生き方はともかく、採る手段は違うものの、目指す方向が微妙に似通っているのが良い感じ。一通さんにおかれましては、日常と別離したことで、より純化し、特化した凶悪な手法で血にまみれつつも、人知れず誰かを守り続けるダークヒーローに成長していきそうな。〈グループ〉の面々も多かれ少なかれ上条と縁があったりして、そんな癖の強い連中とともに一通さんがどんな逆襲を企ててくれるのかも楽しみ。
それぞれの場所で、それぞれの立場で、全世界規模の科学サイドと魔術サイドの対決に備える人々。上条と関わり、救われた人も、打倒された人も、いろいろな想いを抱えつつ、最終的に全ての意志が収束する地点で、再び彼に相まみえたときに、どのような行動を取るのか。物語的にはそろそろクライマックスへ突入なのかな?
hReview by ゆーいち , 2007/07/10
- とある魔術の禁書目録SS
- 鎌池 和馬
- メディアワークス 2007-07
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