電撃文庫– category –
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世界平和は一家団欒のあとに
読了。 電撃大賞受賞作の中では一番お手軽に楽しめる作品だったかも。雰囲気も良し。 主人公・軋人の一人称で物語が進むので、その語り口が好みかどうかでいきなりふるいにかけられそうですが、設定の破天荒さと、それに相反した人情もののストーリーは結... -
扉の外
読了。 電撃大賞に入選したときのタイトルは『もしも人工知能が世界を支配していた場合のシミュレーションケース1』。唐突に、何の説明もなく、閉鎖環境に放り込まれたときの群集心理を描きたかった、のか? 8つあるクラスのうち、主人公が転々としたのは3... -
なつき☆フルスイング!―ケツバット女、笑う夏希。
読了。 タイトルの破天荒さとは違って、内容は思ったよりシリアス風味。夢と挫折と復活と。友情も取りそろえて大変美味しゅうございました。特に第二章の『バレエ×バイオリン』の千尋・美姫子姉妹のエピソードはシチュエーション的にもクリティカル。いや... -
ミミズクと夜の王
読了。 第13回電撃大賞 大賞受賞作。とても優しいお話。おとぎ話と言い換えてもいい。電撃文庫というレーベルから出版するにはなんとも毛色の違った作品ですね。 人でありながら人の名を持たないミミズクと、夜を統べる魔王でりながら、人の名を捨てたフク... -
狼と香辛料〈4〉
読了。 堅実に展開するお話だなぁ。今までのように、ロレンス自身が危機的な状況に陥るのとは違って、立ち寄った村でなし崩し的にトラブルに巻き込まれるという感じ。この辺、これまでのホロとの旅での経験が活きて、商人としても成長しつつある証とも見え... -
お留守バンシー〈4〉
読了。 うわ、打ち切りっすか? 話は終わったようで終わらなかったようで、肝心のブラド卿が結局帰還を果たさないまま、毎日は平和に過ぎていくというか。登り始めたばかりだぜ、このお留守番坂をな! 的ラスト。 結局、城の修理は終わらなかったな……。ま... -
灼眼のシャナ〈14〉
読了。 盛り上がった。起承転結の「転」を終え、いよいよ完結に向けて盛り上がっていくのかといった風情。1年やるTVシリーズの中盤で、ボスキャラに辛勝したって感じ。当然その後にはさらなる強大な敵が待ち受けているのですが、まさかこういう展開を持っ... -
あんでっど★ばにすた!
読了。 鈴木鈴新シリーズ。相変わらず序盤の軽妙な展開と、終盤の重苦しい展開のギャップが素敵です。さすが黒作家。ここのところなりを潜めていたかと思ったら、この作品の世界観自体は黒い意志の蔓延を感じさせるので、のびのびと書かせたら大変なことに... -
みずたまぱにっく。―This is MIZUTAMASHIRO!!
読了。 う~ん、ほのぼの。 度肝を抜く展開とか感動とかそういうのとは縁遠い、まったりとしたお話。ギャグよりな作風だけどちょっと私にはスベってる感じがするなぁ。 ストーリー的に序盤も序盤、プロローグが終わって、マシロと女子寮に住まう4人との関... -
シリアスレイジ〈5〉 南溟奇譚 下
読了。 様々な思惑が絡み合い、乗船船舶の爆破、遭難のコンボを喰らってしまった篤志と五乃坂。陸上以上に過酷なサバイバルにもなり得ない絶望的な状況に置かれた極限状態の心理描写はなかなかのもの。彼らを救おうとする面子と妨害工作に従事する勢力、三...