読書感想– category –
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シゴフミ 2―Stories of Last Letter
世にも不思議な死後のお手紙 短編集第2弾 死者の遺した想いを記した手紙を届ける配達人・文伽とマヤマの物語第2弾。 今回は3つの短編を収録し、様々な想いの形と、残された人々の感情の揺れ動きを文伽・マヤマとの交流を通して描いていきます。 ふとした事... -
アリフレロ―キス・神話・Good by
炸裂する異次元のセンス そして妙な中毒性 何というか一般受けまったく思想にない独特の文体と、突飛な展開が一部の読者のココロを鷲づかみな中村九郎の作品。 前に読んだ『黒白キューピッド』はまったく彼の感性が理解できなかったけれども、本作はなんと... -
天空のアルカミレス〈5〉 聖婚の日
伏線回収のオンパレード! の最終巻 傷つき満足に戦うこともできない拓也に代わり、ルスランに攫われた日向子を救出するために“城”を目指す礼奈と毬子。それを追う形で拓也と享司も“城”を目指す。主要人物が集う“城”でついに聖婚の儀が執り行われようとして... -
神様のメモ帳〈2〉
見えない奇跡 見える奇跡 それぞれの形 前巻の決して優しくない結末を経てもなお、アリスの助手を続ける決意を固めた鳴海。今回 NEET 探偵事務所に転がり込んだ外国人の少女・メオが抱えてきたバッグの中には2億円の大金が入っていて……。 ということで第2... -
ぼくと魔女式アポカリプス〈3〉 Nightmare Crimson Form
未完!? 未完なのか!? だが続刊の刊行をいつまでも待つ! 前巻での寝々との死闘、そしてレンテンシアを喪ったエピソードの直後から始まる第3巻。レンテンシアの貫いた「選択肢を伝える」という生き方を受け継ぐ決意を固めた澪の前に次に立ちはだかったのは... -
レジンキャストミルク〈7〉
予想できなかったわけではないけれど やはりこの展開は堪えます 父・樹の帰還、母・鏡の変容、そして無限回廊との関係が明かされた6巻から、ようやく晶らが攻勢に転じる第7巻。 晶の幼なじみの芹菜の奪還という目的自体を餌にした二正面作戦。その中で誰も... -
多重心世界 シンフォニックハーツ 上.独声者の少年
衝撃のどんでん返し! というか、長大なプロローグな上巻 住まう人間の誰もが多重人格者の世界。それぞれに異なる人格を活用し繁栄を誇る裏側で、上層と下層に明確に格差が築かれた世界。その状況を打破するために活動する組織「シンフォニア」に、救世の... -
悪魔な彼女、天使な妹
みさくら絵と言えば……な展開が嫌いでなければ 青橋由高作品2作目。さすがに既刊の冊数が多いので、絵で選びましたよ。ああ、みさくらなんこつ絵好きだよ(笑) 終盤の堕天使云々は消化が駆け足気味で、設定を利用するために無理矢理ねじ込んだって感が強いけ... -
アスラクライン〈7〉 凍えて眠れ
重い重い結末 智春らの天敵として描かれてきたような第一生徒会長・佐伯兄と妹の玲子嬢がクローズアップ。佐伯兄の機巧魔神の副葬処女・哀音を通して、機巧魔神を駆るということの大きすぎるリスクと、元演操者という存在の意味が開かされるエピソード。 ... -
デモンパラサイト―魔獣の姫は、血を望む。
王道を進む異能バトル テーブルトークのリプレーノベルなども出版されているマルチ展開作品の小説版。 どこかで見た設定が多いのは、TRPG版の影響が濃いからなのかな? 謎の施設「ホーム」から辛くも逃げ出したヒロイン・桜子と、彼女の異母兄の主人公・葵...